2020年9月 (社員向け)社長メッセージ
新しいテクノロジーを「使いこなす」
新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、さまざまな大規模イベントは開催が中止、あるいはオンライン開催に変更されています。代表的なものとして、国内では10月に開催されるCEATEC(最先端IT・エレクトロニクスの総合展示会)が、海外では2021年1月に開催されるCES(世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が、オンライン開催になるとのこと。リアルが当たり前だったものが、バーチャルへの転換を余儀なくされつつあります。
ただ、これを「代替」と捉えている限りは、「変革」が起きないのではないでしょうか。元の状態に戻ることよりも、今の変化にどう応えていくのかを誰よりも先に考えて、行動に移すことで、「変革」は起こせる。発想や思考を過去に向けるのではなく、未来に向けることが必要なのです。前述の2つのイベントについても、出展者や参加者の「安全」を最優先に今回オンライン開催へ変更していますが、その中で新たな付加価値を参加者に提供してくれることでしょう。オンラインでしかできない企画やテーマを盛り込むことで、従来のリアル主体のイベントに「変革」をもたらすことを、誰もが期待していると思います。
今回のコロナウイルスは、われわれに多大な負の連鎖をもたらしているのは周知の事実ですが、一方で世の中の課題を解決するための新しいテクノロジーを駆使した新たな製品・サービスを、考えられないスピードで次々と生み出すきっかけになっていることも、事実と言えます。
さて、今「ニューノーマル(新常態)」と呼んでいる生活や働き方の変化は、早いうちに定着することが予想されます。例えばリアルなコミュニケーションから、オンラインを主体としたコミュニケーションへの転換が進んでいる現在、われわれは対面でスムーズな意思疎通ができないことのデメリットよりも、移動時間やそれにかかる労力・交通費がかからないメリットを強く感じています。アフターコロナの局面においても、このメリットを最大限に活かすテクノロジーがさらに進化することは当然のことであり、気が付いたときには、あらゆる場面で浸透していることでしょう。
社員の皆さんは、コロナウイルスにより一変した世の中の現状を、単に一時的な「代替」として捉えるのではなく、変化するメリットを見極めて、いち早く変化を受け入れ「適応する」ことが重要です。そして、新しいテクノロジーを「使いこなす」ことで、世の中に「変革」を起こしてほしいと思います。
代表取締役社長
國分 秀世