新・中期経営計画の策定にあたっては、この有事を通してあらためて見えてきた自分たちの強さを再認識することも、重要な視点だと考えています。
例えば、2009年8月に、稼働率が67.1%という最下点になったときでさえも、約3,800名のエンジニアは契約継続していました。すべてのお客さまが、やみくもと言ってもいいほどにコスト削減に取り組まれていた状況においても、それだけのエンジニアは、お客さまにとって必須であり不可欠の戦力として選ばれ続けていたという事実です。
あるいは、エンジニアの営業協力なくしては、今日までに、ここまで稼働率を改善させることはできなかったと認識しています。稼働しているエンジニアが、契約終了となった仲間をもう一度戻そうとする力、つまり、「点を面にする力」や「小さくなった面を、もう一度大きな面にする力」が、稼働率改善の大きな原動力となりました。
営業も、力を付けました。リーマンショック前は、月間100件以上の成約は難しいと言われていた社内常識を打ち破って、2010年3月度から2010年11月度まで、9カ月連続で月間200件以上の成約を続けました。
自分たちのいたらないところを正したり伸ばしていくことも重要ですが、それ以上に、この危機に際して発揮された力を、より強くしていくことの方が重要だと考えています。つまり、もともとメイテックが持っている力を再認識し、どのようにすれば、その力をもっと高めたり、発揮しやすくなるかという考え方です。
守るべきものとは、自分たちの強さであり、変えるべきものとは自分たちのいたらないところであるという、当たり前のことを、新・中期経営計画では実行していきます。
以上
メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介
メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介