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2011年6月 (社員向け)月例社長メッセージ

社会的な節電活動

大震災による影響が、当社事業においては、稼働カレンダーの変更というかたちで表れてきました。すでに、自動車工業会が、土・日休日を木・金に振り替えることを公表されているように、メーカー各社が夏場の電力需要を抑えるために、操業カレンダーの変更に取り組まれていることから、当社においても、5月末時点の見通しでは、7月以降には500名以上のエンジニアが稼働カレンダーに影響を受けます。エンジニアだけでなく、営業も、当然に影響を受けます。

おおむね、7月から9月までの3ヶ月間とはいえ、その間、対象社員の皆さんは、家族がいる場合、共に過ごす時間が制約を受けることは事実です。今回は、日本のほとんどの企業が、社会的な節電活動の一環として、労使協調で、こうした課題に取り組んでいこうという状況になっています。当社においても、対象社員のみなさんには、たいへん申し訳ないのですが、理解と協力をお願いしたいと思います。

ただし、こうした状況変化に対処するときには、できるだけ前向きに取り組むということも重要だと思います。たとえば、土・日以外の休日は、家族と時間を共有することは難しくなりますが、逆に平日を自由に使えるという視点で、土・日にはできないこと、やりにくいことに時間を活用するということです。逆に、営業は、土・日に顧客訪問することによって、ふだんはなかなか時間がとっていただけないお客さまと、コミュニケーションを取らせていただくチャンスになるかもしれません。

こうした社会的な節電への取り組みは、電力供給の問題としてではなく、社会全体で電力の使い方の大きな見直しにつながっていくのではないかと思います。これを契機として、世界に先駆けて省エネルギー社会や低炭素社会にしていくという流れを、企業の競争力向上と両立させていくことが社会的なテーマになっていくと考えます。そのために、メイテックとメイテックのエンジニアは何ができるのかという視点も持っていきたいと思います。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介