4月1日より、メイテックの代表取締役社長に就任しました國分でございます。新経営体制で2014年度をスタートしていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
今後も、毎月1回メッセージをお送りしていきます。
今、われわれを取り巻く労働市場は、時代の大きな潮流の中にあります。アベノミクスの成長戦略の一環として、雇用制度改革が重要政策テーマに掲げられており、限定型の正社員や解雇ルールの明確化など、これまで長年にわたって後回しにされてきた正社員の在り方の見直しが、論点として取り上げられています。このような動きの中で、ますます個人としてのプロフェッショナルな働き方とは何か、が求められていくのではないでしょうか。
節目のタイミングに振り返ってみますと、メイテックが築いてきた40年間は、エンジニアという職業によって、個人がプロフェッショナルとして生きていくことを追求してきた、あくなき努力の結晶なのだと思います。そのため、メイテックにとっては、正社員としてエンジニアのプロフェッショナルを追求する働き方は、今まで慣れ親しんだ働き方なのですが、社会にとっては、これからの時代における新しい正社員としての働き方として、注目される可能性があると感じています。
私が、今までのメイテック人生の中で最も実感している当社の強みは、「自立と支え合い」です。
私が入社した時のエピソードを話しますと、1982年にメイテックの前身である名古屋技術センターに入社し、新卒エンジニアとして働き始めました。
航空流体を専攻していたため、今でいう機電系のような本流ではなく、亜流な分野でしたが、メイテックが、実際に働く機会と場を創ってくれたおかげで、エンジニア人生がスタートできたのだと思います。
とはいえ、最初の配属先のお客さまでは、さっそく洗礼を受けました。お客さまは、エンジニア歴が短くても、私のことをプロのエンジニアとして打ち合わせする相手だと思っていますので、常に高い要望を追い求める。電車に乗っていても不安で、毎日仕事へのプレッシャーやストレスは強く感じていました。
しかし、プレッシャーが強い環境で育ったからこそ、それに負けじとチャレンジし、成長につながっていくことを実感したのも事実ですし、自分自身が納得できる成果物を完成させた時の達成感は、苦労のほとんどを吹き飛ばしました。
そして、多くの先輩方が助けてくれました。それは、私が自ら求められている価値を高めようとしていなければ、違っていたのかもしれません。成長したいという想いを認めてくださったからこそ、手を差し伸べてくれたのだと思っています。私自身も成長するために努力している後輩ができた時には、できる限り力になりたいと思ったものです。
まさに「自立」とは、自らが考えて行動することであり、「支え合い」とは、同じ職業への仲間意識を持って、お互いが切磋琢磨し、自身の成長を達成し合うことです。
これが、メイテックの「自立と支え合い」の精神なのだと、今でも感じています。
これから、私が皆さんに今まで以上に期待したいことは、「プロフェッショナルとして、自分の市場価値を高める意識を持って、行動してほしい」ということです。
お客さまの製品や技術は大きく変わっていくものです。われわれもその流れ以上に進化していかなければ、流されてしまいます。
メイテックが、現在提供しているハイエンド領域のエンジニア派遣サービス市場は、過去既にあったものではなく、諸先輩方が自ら切り開いて創ってきた市場です。
そして、未来の市場は、われわれ自身が切り開いていくものであり、社員一人ひとりが自信と誇りを持って、それを実現していくことが、「30年後も光り輝くブランド」を創っていくことなのだと思います。
一緒にチャレンジしていきましょう。
メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世