新年明けましておめでとうございます。
新しい年、2015年がスタートしました。新年を迎えられて新たな希望と抱負を抱いていらっしゃることと思います。この穏やかな新年を、皆さんと迎えることができることに感謝申し上げます。
昨年は、経済面ではアベノミクス政策の効果による、円安・株高などが進み、景気の回復基調が高まりを見せていましたが、グローバルな経済の動きや消費税増税などもあり、実体経済の本格回復とは言い難く油断できない状況であるのではないでしょうか。
当社のお客さまである日本の大手製造業各社では、輸出比率が高く円安などにより収益向上しているお客さまに限らず、多くのお客さまが、足元の短期的な景況や経済動向に左右されることなく、次代を見据えた技術開発投資を堅調に持続されています。その結果として、当社の受注環境は、特に自動車分野や自動車に関連した製品分野を中心に好調を持続し、業績も順調に伸ばすことができました。
しかしながら、私たちが経験してきた企業存続の危機に至るような経済環境の激変を踏まえれば、メイテックグループを取り巻く事業環境は「これからも大きな変化が起きる予断を許さない状況」にあることを前提に、「常に危機意識」を持ち続けて事業を推進してゆかなければなりません。
また、労働市場では、グローバル化、産業構造の変化、少子高齢化、格差社会などの環境変化の局面の中で、65歳までの働き方や女性の就労の場、働き方の多様性を満たしつつ、一人一人が働きがいや働くことの幸せを求めています。そして雇用を支える企業は、時代の潮流の中でグローバルな競争を生き抜くため、成長するための経営戦略・人材戦略が問われている時代です。
創業40周年の節目の年、2014年4月からスタートした「メイテックグループ中期経営計画(2014-2016)」は、今年で二年目を迎えます。
グループ中期経営計画を始めるにあたって、皆さんにお伝えしてきたことは、「豊かな『エンジニア人生』を共に創る」「お客さまのベストパートナーになる」というグループ事業方針に基づいて、「継続的な市場価値の創出、持続的に成長する企業グループ」を、皆さんと一緒に創り上げてゆくということです。
企業として収益を追求する、ということはさることながら、「エンジニア価値」を起点として、「社員価値、顧客価値、株主価値、社会価値」この5つの価値を創出し高めていくということがわれわれの使命であるということです。
また、11月22日に開催しました40周年記念イベント「Make Next Festa 2014」では、「当事者意識を持つ」すなわち「“覚悟”を持つ」ということをお伝えしました。
1974年の創業以来、「人と技術」にこだわるプロのエンジニア集団として、40年という時間と仲間、そして技術力を大切に紡ぎつないできたメイテックというプラットフォームを、社員一人一人が、プロフェッショナルとしての、自信と誇り、気概を持って成長し続け、仲間と支え合いながら自らの市場価値を高めること、一人一人が主役となって、次代を創っていくことが使命なのです。
2015年は、全社一丸となって取り組み、皆さん一人一人の成長と会社の成長を加速させ、飛躍する年としていきます。そして、一緒にその喜びを分かち合える一年にしたいと心から願っています。
最後になりますが、皆さんとご家族の今年一年のご健勝とご活躍を祈念し、新年のあいさつとさせていただきます。
メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世