5月12日に、メイテック内に「マーケット開発推進室」という新部署を、6月18日付けで設置する旨の情報を公開しました。
「マーケット開発推進室」は、エンジニア派遣事業の拡大戦略に基づき、メイテックフィルダーズや同業他社が多く参入する領域(ボリュームゾーン)、またそれ以外の領域(ニューマーケットゾーン)を主体とした規模拡大のマーケットおよびビジネスモデルの調査・検討・構築を推進することを、部署の役割としてスタートします。
つまり、メイテックグループを取り巻くエンジニアの労働市場と、製造業における設計開発市場の双方の市場環境をリサーチし、その動向・変化・ニーズをとらえて対応できる戦略を、企画立案・実行する専門部署と位置付けています。
そのため、主体はボリュームゾーンやニューマーケットゾーンとしていますが、双方の市場から求められるニーズがあるならば、業務領域にこだわらず、事業やサービスの可能性をニュートラルに検証していくものです。
例えば、わが国はこれから少子高齢化が加速していきますが、経験豊富な60歳以上のエンジニアのニーズは、労働市場と設計開発市場双方において高まっていくと考えられます。
ただ、今までのフルタイムでの働き方が、すべての60歳以上の方にとって満足できる働き方になるかと言えば、そうではありません。また、製造業のお客さまにとっても、必要なときだけ若手を指導・教育してくれる経験豊富なエンジニアを求めるケースもあります。
60歳以上のエンジニアにとって、働き方はより多様化していくと考えられますので、今後労働市場と設計開発市場双方のニーズを、しっかりと検証していく必要があるでしょう。
また、新しいマーケットを見立てていく上で大事なのは、今までの既成概念でマーケットをとらえないということです。グループ中期経営計画にて、「エンジニア派遣事業」ともう一つの事業となる「エンジニア紹介事業」では、難しいと考えつつチャレンジしているハイキャリア(50歳以上)の紹介実績が、計画対比で20%増と上昇しています。労働市場と設計開発市場の双方が変化する中で、ニーズも確実に変化している、という一つの事実です。
グループの事業方針は、「豊かな『エンジニア人生』をともに創る」ということと、「お客さまのベストパートナーになる」ことを実現していくことです。
日本の製造業が、グローバル社会の中で競争優位性を発揮し続けるために、我々メイテックグループは、必要な技術力を有するエンジニアを、必要に応じてお客さまへ提供できる存在であり続けたい。
そして、メイテックグループのエンジニアが、安心して生涯プロフェッショナルとして働くことのできる「機会と場」を、創り続けたい。
一社でも多くのお客さまに、一人でも多くのエンジニアに、メイテックグループを活用いただくために、固定的なとらえ方をせず、「エンジニア派遣事業」のさらなる可能性を検証し、「機会と場」の拡大を目指していきます。
メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世