私は、スポーツをよく観戦しますが、特にチームスポーツが好きです。
「ラグビーワールドカップ2015」イングランド大会は、日本代表チームが歴史的快挙を成し遂げました。
1991年の第2回大会で1勝して以来、24年間なかなか勝利に恵まれなかった中、今大会では3勝と、
わが国のラグビー界の歴史を変える、素晴らしいご活躍をされたと思います。
その中で、私がすごい!と感じたことが二つあります。
一つは、日本代表のメンバーが「勝ちたい」という強い信念をもって、ヘッドコーチが「世界一」と自負する練習量をこなし、きっちり目標とする成果(勝利)に結び付けたことです。そして二つ目は、その成果がチーム全員の「One for All,All for One」という精神によって、成し得たということです。
「One for All,All for One」は、「一人はみんなのために、みんなは勝利のために」という意味で使われることもありますが、これは一人一人が自らの役割を理解し、それを果たした上で、全体のことを考え行動する精神であり、個々の自立によって成り立つものです。
一人一人の役割は違いますが、お互いがチームの一員として支えあい、「勝利」というチーム全員の夢・目標を共有し、達成に向けて突き進む。
そこには、チームとしての全体最適の視点があったのだろうと考えます。
われわれメイテックにも、「自立と支え合い」という精神・企業文化があります。
メイテックエンジニアは、まず自らの技術力や人間力を磨き、プロのエンジニアとしてキャリアアップし続ける、「自立」という精神。そして、同じプロフェッショナルだからこそ、お互いを認め合いながら切磋琢磨(せっさたくま)し、さらに上を目指すために、仲間として全力で「支え合う」という文化。40年以上の時とともに、メイテックもラグビーのチームワーク・チームプレーの精神に似たものを、おのずと培って、大事にしてきたのです。
さらに、メイテックエンジニアの皆さんは、メイテックの一員という側面だけではなく、お客さまの設計開発・ものづくりのチームの一員という側面もあります。「自立と支え合い」の精神に基づいて、自らの役割を理解し、チームの中で発揮していくことで、お客さまがより感動や喜びを感じていただいて、信頼を勝ち取ることができる。その結果、エンジニアとして世の中のニーズに沿ったものづくり、あるいは新しい価値を創り続けることができるのだと考えます。
これからも、プロのエンジニアの皆さんには、技術力や人間力を磨き続けてほしい。そして、一緒に
メイテックらしい「自立と支え合い」という大切な精神・文化を継承し、積み重ねて、成長していきましょう。
メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世