グループ中期経営計画(2014-2016)の2期目である2015年度も、残りあと1ヵ月となりました。そこで、3期目に向けて、あらためてメイテックグループの「目指すべき姿」とグループ中期経営計画(2014-2016)の関係について、お伝えしたいと思います。
メイテックグループの「目指すべき姿」は、「エンジニア価値」を起点として、「社員価値」「顧客価値」「株主価値」「社会価値」という5つの価値すべてを持続的に向上させていくことを掲げたものです。
その「目指すべき姿」である5つの価値向上の実現に向けて、直近の3年間でまず何を実行していくべきなのかを決めたものが、グループ中期経営計画(2014-2016)です。
すなわち、「目指すべき姿」は私たちメイテックグループがどのような価値を世の中に提供していくのかという、いわば約束・宣誓であり、グループ中期経営計画は、その約束・宣誓の実現に向けた直近3年間の実行プロセスという関係にあることを、再認識してほしいと思います。
今取り組んでいるグループ中期経営計画(2014-2016)では、根幹事業のエンジニア派遣事業と、エンジニア紹介事業という二つの事業を両輪として成長していくことを計画し、推進しています。エンジニア派遣事業・エンジニア紹介事業双方で、持続的成長のできる最高・最大のマッチングプラットフォームを磨き、環境や市況の変化に対応できる強い事業グループを創っていくことに、取り組んでいる最中です。
私は、グループ中期経営計画を開始して、進化してきたな、と感じていることが3つあります。
1)「協働」の進化
言い換えれば「つながる」ですが、エンジニアとエンジニア、エンジニアと拠点、本社含めた各部署間のつながり、そしてグループ会社間のつながりが、点から面に拡がり、成果に結びつき始めていると感じます。
2)「自立」の進化
エンジニアの皆さんが、自分の市場価値向上を追求する意識と姿勢。そして、事業システムとしてエンジニアのキャリアを支える間接社員の皆さんの、期待役割に基づいた業務向上への意識が、高まっていると感じます。
3)「可視化」の進化
当社の強い事業システムを再構築していくために、エンジニアのキャリアアップに資する情報やお客さまへの営業活動に資する情報が、網羅的・体系的に整理されつつあり、可視化が進んでいると感じます。
4月から始まる3期目では、これら3つの進化にとどまることなく、新たな進化の兆しが芽吹くことを期待しています。
そのためにも、われわれは今、当社を取り巻く環境の変化を迅速、かつ冷静にとらえなければなりません。2016年がスタートして2ヵ月の間にも、世界的な株価変動や為替変動、資源安、中国経済の減速など、経済環境はめまぐるしく変化しています。
「好景気は長くは続かない」ということを、全社員が肝に銘じておく必要があります。
リーマンショックのような経済危機が再び訪れたとしても、しっかり自力で存続し、成長する力を高めていく、それがメイテックグループの「目指すべき姿」を制定した大きな目的です。
グループ中期経営計画3期目は、今一度、全社員で危機意識を高めて、強い個人と組織を創っていきましょう。
メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世