5月21日より、2016年度の社員総合表彰式が、全国4ヵ所で開催されています。社員総合表彰式は、プロフェッショナルとして、20年以上の永きにわたり会社の発展に寄与いただいた社員の皆さんに対し、功績をたたえ、感謝を申し上げる機会です。
その中には、定年(60歳)到達されたエンジニアの皆さんもいます。メイテックでは、エンジニアとして定年到達された皆さんを「生涯プロエンジニア(R)」と呼んでおり、その数は、154名(2016年3月31日時点)に上ります。毎年表彰式では、「生涯プロエンジニア(R)」の皆さんにメッセージをもらいますが、私が聞いていて思うことは、一人一人がみな、異なる個性と強みを持ち、自ら前例のないキャリアモデルを切り開いてきた、ということです。
例えるなら、「樹木」のようなもの。核となる技術という一つの幹があって、知識やスキルという枝葉を付け、だんだんと幹を太くしながら大木になっていく。いかに核となる技術を確立するか、その核をベースとして新しいものをどう学ぶか、そしてその核をどう育てるか、それによって「樹木」の形はまったく変わっていきます。今、メイテックには約6,800名のエンジニアがいますが、それは6,800名分のおのおの特徴がある「樹木」である、ということなのです。
2010年より、メイテックでは「生涯プロエンジニア(R)」を実現している皆さんに、今までのエンジニア人生の回顧録として、記念誌を作成しています。同時に、後進のエンジニアの皆さんが、さらなる技術力向上やキャリア形成に活かせるように、その記念誌を全社員に共有することで、培ってきた技術とキャリアモデルの伝承を目指しています。
わが国は、ものづくり立国として進歩する過程の中で、新しい技術を開発し、製品に付加価値を付けることにまい進してきました。その付加価値を生み出せるのがエンジニアです。世の中すべてのエンジニアは、まさにわが国の大切な財産といえますが、その中でも、メイテックという一つのプラットホームを活用して、生涯多くの製造業で技術力を磨き上げ、設計・開発経験を蓄積している「生涯プロエンジニア(R)」は、わが国の技術を伝承していく上で、非常に重要な存在といえるのではないでしょうか。
「生涯プロエンジニア(R)」を実現した多くの皆さんが、結ぶ言葉があります。「許されるなら、一生エンジニアとして、いろんなものを学び、新しいものを創り続けたい。」
皆さんの止まない探究心と向上心に、心から敬服いたします。
メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世