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2016年9月 (社員向け)月例社長メッセージ

個が活きるチームづくり

8月22日に、リオデジャネイロオリンピックが閉会しました。
日本人選手の活躍は本当にすばらしく、過去最多の41個のメダルを獲得。感動のエピソードと共に、2020年の東京オリンピックがさらに楽しみになる結果で、幕を閉じました。

私はチーム競技をよく観戦しますが、本大会では、実は一番感動したのは柔道でした。
日本の「お家芸」である柔道は近年不振が続いており、元金メダリストの井上 康生氏が2012年に男子日本代表監督に就任してからは、「投げ技」に拘ったトレーニング、他国の選手の細かいデータ分析とルール改正に伴った対策立案、そして代表チームの組織改革などを推し進めたそうです。その結果、今回のオリンピックで「全階級メダル獲得」というすばらしい成果に結びつきました。

特に、印象的だったのは「チーム」としての柔道です。
本来柔道は個人競技ですが、テレビで見ていますと、試合中の選手をほかの選手たちが自分のことのように一丸となって鼓舞する姿に、日本柔道が「チーム」で戦っていることを強く感じました。また、監督やコーチが選手を信じ、選手が監督やコーチを信じるという、強力な信頼関係が、「チーム」として構築できていたことも、勝つための重要なポイントだったのではないでしょうか。

個が活きる「チーム」づくりは、今スポーツでも会社組織でも必要とされていますが、個の成果を最大化し、「チーム」の力を最大化するには、三つの要素が重要だと私自身とらえています。

一つ目は、「明確な目標・方針をチームで共有すること」
二つ目は、「個が役割を最大限発揮するために、チームで協働すること」
三つ目は、「チームで意思疎通し、切磋琢磨(せっさたくま)して、個で成し遂げていくこと」

今回の日本柔道の復活は、井上監督を軸にチームとして明確な目標をもって、チームが同じベクトルに向かって取り組んでこられたことが、個の成果の最大化につながったと感じています。

メイテックエンジニアも、一人一人がプロのエンジニアとして、お客さまから常に最高のパフォーマンスを求められます。その期待に応えるために、お客さま先の社員の方やメイテックの仲間と、明確な目標・方針を共有し、お互いがもつ最高の技術力をフルに活かして取り組むことで、個の成果を最大化していく。チームの力を最大化していく。

よく、「運が悪い」・「調子が悪い」という言葉を使ってしまうことがありますが、それは今の自分の実力以外の何ものでもありません。
常に100%の力が出せるように、今何をすべきか、どうすべきかを、仲間と一緒に考えて、行動に移していただきたい。

オリンピック選手でなく、自分自身に起こる感動のエピソードとするために、私自身も個が活きる「チーム」づくりを意識して、皆さんと取り組んでいきたいと考えています。


以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世