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2018年6月 (社員向け)月例社長メッセージ

競争力を高めるために

ものづくりの開発スピードが加速していく中、グローバル市場で戦う日本の製造業では競争力を高めるために、自社開発技術にこだわらず、他社の技術を積極的に活用する連携事例が増えてきました。イノベーションリーダーズサミット運営事務局と経済産業省が、2017年11月~12月に行った「オープンイノベーション意識調査2018」によると、「大企業とベンチャー企業との事業提携の『重要度』『活発度』『実績』は5年前より増加している」と、6割以上の企業が答えています。

私は、企業同士の連携には、「自社に足りないもの」を補う場合と「自社にないもの」を活用する場合の2つがあると考えています。特に製造業の場合、技術要素や技術スキル、技術ノウハウも含めた「技術力」というものが鍵になります。

「自社に足りないもの」を補う場合は、例えば多くの開発プロジェクトに対応するために、質を兼ね備えつつ量を確保することが求められます。そのため、より「技術力」が高く、十分なリソースを提供可能な企業と連携したいと考えると思います。また、「自社にないもの」を活用する場合は、例えば自動運転などの大きな技術テーマを実現していく場合がそうでしょう。すべての技術開発を1社で取り組むのではなく、各専門分野で卓越した「技術力」や「アイデア」をもつ企業と連携して、いち早く創造できることを求めると思います。

さて、日本の製造業界で、そのような企業間の連携が活発化する環境においては、メイテックの役割はとても重要になってくると考えます。なぜなら、製造業同士が連携する目的の一つが、開発スピードを高めて、他社よりも早く、良い製品を創り上げることだとすれば、そこには「技術力」と「人材」という要素が必ず必要だからです。さまざまな業種・業界、かつ多くの製品分野の設計・開発領域に携わり、お客さまの期待に応え続けてきたメイテックエンジニア。この7,000人のハイエンドな「技術力」×「人間力」=「総合力」の規模があれば、きっとこれからの革新的な日本のものづくりにも、更に貢献できると確信しています。

ワクワクする設計開発業務に携われるチャンスを自らつかみ取るためにも、メイテックエンジニアの皆さんには、絶えず変化し続ける技術トレンドに目を向けてほしい。そして新しい技術分野にチャレンジするために、「技術力」を磨き続けてほしいと思います。プロフェッショナルエンジニアとしての競争力を高めるために。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世