5月中旬より、全社員の皆さんと直接意見交換し、会社の方針について理解を深める重要な場として、「2019年度 社長懇話会」を開催しています。2019年度は特に社員の皆さんと「対話」する機会を増やしたプログラムにしていますので、ぜひとも自由闊達な意見交換の場にしたいと思います。そして、社員の皆さんも⾃ら主体的な⾏動を起こすきっかけになればと考えています。多くの皆さんの参加をお待ちしています。
「社長懇話会」を開催している中で、最近私が感じていることがあります。それは「皆さんが変化することを目的化していないか」ということ。「変化対応力」が必要だと常々話しているのは、世の中の環境変化や技術進化に、われわれ自身が素早く対応できないと取り残されてしまうからです。変化に挑戦することは手段であって、5年後、10年後にメイテックが、そしてエンジニアの皆さん一人一人が製造業のお客さまにとって「大事な、欠かせない」価値を創り出す存在であり続けるために、「変化対応力」が必要だとお伝えしているのです。「変化・進化」する目的は、誰かのためではなく、むしろ自分自身のためであるということを忘れないで、主体的に取り組んでください。
さて、2019年7月発行の季刊誌「SYORYU(社内報)」では、お客さまにとって「大事な、欠かせない」価値を創り出すために行動している、具体的事例について取り上げています。社員の皆さんにアンケートで回答いただいたものや取材で語ってもらった内容を取りまとめた特集企画で、メイテック全社員へのナレッジ共有として大変有効なツールになると思います。「報連相」などの基本行動であっても、分かりやすい表現や図解を使って説明をしたり、報告するタイミングやシチュエーションを工夫したりするなど、お客さまにとって自分にしか提供できない価値を常に模索して実行し続けること。その行動が、お客さまにとっての「なくてはならない存在」へとつながっていきますので、ぜひ目を通してみてください。
AIやシミュレーション技術の進歩で設計業務の自動化が実現する世界では、エンジニアに求められる重要な役割は、「目的を定めて、物事の本質を見極め、創造し、具体的かつ論理的に解決策を導き出すこと」です。皆さんがその能力を備えていれば、AIなどに取って代わられることなく、お客さまにとって「大事な、欠かせない価値」を創り出す存在であり続けられるのです。
役割を発揮する機会と場がなくなる前に、われわれは成長し、進化していきましょう。
メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世