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2019年12月 (社員向け)月例社長メッセージ

「コアなエンジニア集団」で在り続けるために

2年に一度開催される「東京モーターショー」が、2019年10月24日~11月4日に行われました。クルマを「所有」する時代から「利用」・「共有」する時代へ変わりつつある中、今回のイベントでは、自動車メーカーのみならず、部品メーカーや異業種各社が、従来の領域を超えて最新技術とサービスを結集させたことで、約130万人の来場者が詰めかけ、未来のモビリティ社会を体感することができたのではないでしょうか。

自動車業界は今、「CASE(Connected、Autonomous、Shared&Service、Electric)」の波が訪れており、100年に一度とも言われる大変革期を迎えています。私が学生の頃に、「東京モーターショー」へ行った理由は、純粋に「憧れのクルマが欲しい!見たい!」という想いからでしたが、それから数十年がたち、今ではクルマ好きだけが集まるイベントでは成り立たず、クルマに特に興味がない人でも、「モビリティのある未来の暮らしを体験してみたい」と思わせる場へ変化したことが、本イベントの魅力であり、成功でもあったと思います。

このように、人々の価値観は時代によって大きく変化し、いまや全世代でのニーズは多様化・複雑化しています。企業がそれらに応えていくためには、あらためて「マーケットイン」の考え方で、「モノづくり」・「コトづくり」に取り組む必要があるのだと捉えています。

さて、2019年度の最終号となる社内報「SYORYU」冬号(1月発行)では、今後5年後、10年後にメイテックや社員の皆さんが世の中に新しい価値を創出し続けるために、どのような「エンジニア集団」であるべきかについて、特集しています。

3年前に、「われわれは何者なのか」を自問して、「Engineering Firm at The Core」という呼称を制定して以降、製造業のお客さまの「核心」を担える存在であり続ける、エンジニアにとってプロフェッショナルな働き方を実現できる労働市場の「核心」を担う存在であり続けることに、取り組んできました。その主体的な行動や活動の一部を特集の中でフォーカスしていますので、社員の皆さんにはぜひ読んで欲しい。

われわれは、未来を創造するとき、どうしても時代の変化や時間がもたらす影響を少なく見てしまいがちですが、技術革新により、「未来」への進化は想像以上に早く実現していきます。皆さんには、それをチャンスと捉えて備え、そしてチャレンジし続けて欲しい。5年後も10年後も、「コアなエンジニア集団」で在り続けるために。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世