2021年8月 (社員向け)社長メッセージ
「循環経済」への転換
皆さんは、最近テレビや新聞などのメディアに取り上げられている「サーキュラーエコノミー(Circular Economy)」という言葉をご存じでしょうか。これは、日本語に訳すと「循環経済」。2020年5月に経済産業省から公表されている「循環経済ビジョン2020」によると、「循環経済とは、あらゆる段階で資源の効率的・循環的な利用を図りつつ、付加価値の最大化を図る経済のこと」と定義されています。
高度経済成長期で飛躍的な成長を遂げた日本では、大量生産・大量消費・大量廃棄という一方通行の「線形経済」をたどってきましたが、世界でも似たような状況だったと言えます。短期的利益と物質的な豊かさを追求する成長モデルは、今世界で限界を迎え「循環経済」へ転換する過渡期に来ています。
メイテックがサービスを提供する設計・開発業務領域においては、「循環経済」につながるリデュース設計(軽量化やコンパクト化など)、リユース・リサイクル設計(易解体設計など)、長期使用可能な製品設計(耐久性、アップグレード性など)という設計思想が挙げられます。また、生産においても、スマートファクトリーの実現に関わることで、さまざまなロスを削減し資源の効率化を図ることができるでしょう。
「循環経済」は、われわれメイテックグループが取り組む社会課題(ESG、SDGs)解決に向けた目標にも密接につながっています。お客さまが取り組む「技術革新」に、われわれがベストパートナーとして共に推進し、有限な資源を最大限活用できる循環型社会の実現に貢献する。そして、社会全体の「環境と成長の好循環」で、われわれの社会課題解決に向けた目標「持続可能な経済成長への貢献」につながっていく。それが、経営理念である「共生と繁栄」そのものなのです。
メイテックは、7月17日で会社設立満47年を迎えました。
「未来志向の総合エンジニアリング集団」として、激しく移り変わる社会の変化に即したニーズに、常に「人と技術」でお応えし続けるプロフェッショナルスピリッツで、持続可能な経済・社会の実現に貢献すべく取り組んでいきましょう。
代表取締役社長
國分 秀世