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2021年9月 (社員向け)社長メッセージ

祭典を彩る最新テクノロジー

世界的なスポーツの祭典である「東京2020オリンピック競技大会」が、1年の延期を経て7月23日から17日間の日程を終え閉幕しました。今は「東京2020パラリンピック競技大会」が開催中で、選手の皆さんの挑戦が続いています。一方で、大会を支えるさまざまな最新テクノロジーについても、興味や関心を抱く人が多かったのではないでしょうか。
 

オリンピック参加選手や関係者の方々に向けては、人が行う作業を代行できる自動運転バスや各種アシスト系ロボットの活躍。視聴者に向けては、実際の競技会場で観戦しているかのようなリアルな体験の提供を目指し、AIや5G、VR、ARを融合した次世代臨場感テクノロジーが活用されました。そして、圧巻だったのがオリンピック開会式です。1,824台ものドローンを1台のパソコンで飛行させ、衝突回避や効率の良い経路などの制御技術を駆使し、高い精度で地球を立体的に描いたドローン・ショー。競技の感動以外にも、祭典を彩る最新テクノロジーにとても感動し、楽しませてもらいました。
 

また、東京オリンピックではSDGsへの取り組みも可視化されました。次世代エネルギーの面では、大会史上初めて聖火に「水素」が使用され、競技会場や選手村で使う電力は、すべて再生可能エネルギーを使用。資源管理の面では、選手に贈られるメダルには全国から集めた使用済み小型家電の金属を活用するなど、東京から世界へ「よりよい未来づくり」のメッセージが発信されたのでは、と感じています。
 

今、生活する上で本当に制限の多いコロナ禍にあって、スポーツ選手が夢や目標に向かい困難を乗り越えていく姿は、われわれに勇気や感動を与えてくれます。そして、テクノロジーの進化は、そういった制限の中でも、便利で安心・安全な世界を実現してくれようとしています。
 

エンジニアは、今まで夢の世界だったモノ・コトを、新たなテクノロジーの開発やあらゆるテクノロジーを融合させることで、現実に創り出すことができる職業だと思います。だからこそ、常に最新のテクノロジーの情報を収集し、観察し、エンジニア同士で語り合い、学びにする姿勢が求められます。東京で2度目の開催となったオリンピックは、エンジニアの皆さんにとって貴重な「学び」の機会になったのではないでしょうか。夢の世界だったモノ・コトが、間近に実現しつつあることを実感できた祭典でした。
 

以上

代表取締役社長
國分 秀世