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2022年2月 (社員向け)社長メッセージ

現実と仮想の世界をつなぐ

毎年、先陣を切って1月上旬に開催される世界的イベントの「Consumer Electronic Show(以下CES)」。2022年は、リアルとオンラインのハイブリッド方式で開催され、特に「メタバース」技術を提案する企業に注目が集まりました。その中でも、⾃動⾞メーカーの現代⾃動⾞が「メタモビリティ」という考え⽅を提唱し、夢の世界の実現がそこまで来ていると、私自身感じました。
 

「メタバース」は、核となるXR(VR、AR、MR、SR)技術を用いた、インターネット上で広がる三次元仮想空間の総称です。現実とその仮想空間を相互的に作用させる技術としては「デジタルツイン」がよく知られています。今回CESで紹介された「メタモビリティ」は、現実から仮想、そして現実へと物理的移動と情報移動を掛け合わせて、現実と仮想空間を⾃由に⾏き来するという考え方。例えば、リモートワークで仮想世界のアバターを操作して、現実世界のロボットを動かし、遠隔地でのロボット作業を可能にするなどです。
 

理論上は実現できる技術領域に達しているとのことなので、遠くない将来に空間・時間・距離を超えた世界を目の当たりにするかもしれません。それが汎用的に利用できるようになると、私たちは自宅にいながら深海や宇宙にも行けるなど、物理的な体験も可能になります。日常⽣活や仕事も一変することになるでしょう。
 

このように、次世代技術の開発スピードは日々進化を遂げ、100年に一度の大変革時代にある自動車業界でも、自動運転やEVの開発が大幅に前倒しして進んでいます。エンジニアの皆さんは、その技術進化のスピードを肌で感じていると思いますので、そのスピードに自身の成長を追随させることは、今まで以上に難しくなっているでしょう。だからといって立ち止まるわけにはいきません。技術は、自然に進化を遂げるものではなく、エンジニアの皆さんが努力を惜しまずに、チャレンジ精神を持って立ち向かうことでしか成し遂げることができないからです。
 

私は、エンジニアの仕事とは、便利で安全で楽しく豊かな社会を実現していくことだと考えています。 皆さんもエンジニアという職業にプライドを持って、あらためて自分がどんな目的で何を実現したいのかを問うてみてください。そして、ぜひ拠点の仲間と語り合ってください。
 

以上

代表取締役社長
國分 秀世