2022年5月 (社員向け)社長メッセージ
「満足度向上」を思考する
今、コロナ禍によってわれわれの行動は大きく変化し、「非接触」や「非対面」におけるニーズが強くなりました。その技術は仕事や生活のさまざまなシーンで実用化されています。中でも、「メタバース」というインターネット上に創られた仮想世界を表す概念は、空間・時間・距離を超越して、これまでの常識では考えられないゲームチェンジの可能性を秘めています。
すでに「メタバース」の普及は進んでおり、あらゆる「非接触」や「非対面」を実現する技術を活用して、観光やイベント、ビジネスの場に広がっています。従来「バーチャル空間」と呼ばれていたものは、あくまでバーチャル内で完結させる疑似体験がメインでした。「メタバース」の概念は、仮想と現実の世界をどれだけつなげられるかが重要で、仮想空間の行動が現実世界に影響を及ぼすことが大きな特徴と言えます。例えば、仮想空間内に実際にある「街」を再現し、デパートなどで自分のアバター(分身)が商品を購入したり、映画を見たり、イベントに参加したりする。それが現実世界での購買や実際の体験につながっているということです。
これは、「メタバース」の背景にある技術(遠隔で五感を再現する技術や現実世界と仮想空間を融合する画像処理技術など)の進化によるものですが、仮想空間での移動や動作が、現実世界に近付いたことを意味しています。現実世界の体験が仮想空間内で提供できるなんて、10年前では考えられませんでした。さらに10年たてば、その加速度的な技術進化によって、われわれの想像を大きく超えるモノやコトが実現できていることでしょう。それは、生活者や社会が望むからこそ追い求めるものであり、その世界を実現できるのはエンジニアなのです。
メイテックエンジニアの皆さんにとっては、培ってきた技術で製造業のお客さまの満足度を向上し、その先にある社会を豊かにすること、役に立つことが、なによりの喜びだと思います。そのために大事なことは、日頃から「こういうことを実現したい」という思いを持つこと。それを「どう実現するのか」を考えること。そして「自分の仕事がお客さまの満足度向上につながっているか、社会に貢献できているか」をイメージすることです。この思考を深め、単なる課題解決にとどまらず、常にお客さまや社会の満足度を高められる新しい価値の提供を目指してほしい。ぜひ、10年後の大きく成長した自分と進化した社会を創造してください。
代表取締役社長
國分 秀世