2022年11月 (社員向け)社長メッセージ
「かけ合わせ」のバリューチェーン
国内で最大級規模のIoT展示会「CEATEC 2022」は、3年ぶりにリアル開催を実現。10月18日から21日までの4日間幕張メッセで開催され、オンライン会場も併設し、初のハイブリッド形式となりました。2022年の開催趣旨は「経済発展と社会課題の解決を両立する『Society 5.0』の実現を目指し、あらゆる産業・業種の人と技術・情報が集い、『共創』によって未来を描く」とし、賛同した562の企業や団体が出展を行いました。
私が今回の「CEATEC 2022」で注目したのは、「サステナビリティ社会を実現するバリューチェーンの具現化」です。さまざまな技術要素を「かけ合わせ」ることによって、これまでにない製品やサービスを生み出し、全世界の生活者が暮らしやすくなり、さらにサステナビリティ社会の実現に貢献する。この「かけ合わせ」が非常に重要で、「Society 5.0」の実現は、ハードウェア技術とソフトウェア技術の「かけ合わせ」がないとまず成立しません。
例えば、ドローンによる過疎地への荷物配送サービスは、ドローンの機体や電池、素材のハードウェア技術と、自律飛行や遠隔操作などのソフトウェア技術の「かけ合わせ」が必要となります。またメタバースでも、バーチャルとリアルの両方をまたがる世界を体験するため、XR(クロスリアリティ)やAI、ブロックチェーンなどのソフトウェア技術と、XRに使用するデバイスに欠かせないディスプレイやカメラ、データを処理する各種半導体などのハードウェア技術との「かけ合わせ」が必要なのです。
このように、さまざまな産業・業種の企業が、それぞれの得意領域の技術を「かけ合わせ」ることで、新たな製品やサービスを開発し、社会課題の解決を目指してバリューチェーンを具現化しています。われわれも、それに取り組む企業と「共創」して、サステナブルな社会の実現に貢献していかなければなりません。
エンジニアの皆さんには、今まで培ってきた豊富な技術と、これから身に付ける次世代技術を「かけ合わせ」ることで、新たな付加価値を製造業のお客さまや社会に提供できる存在になってほしい。そして、皆さんが知恵を生かし、技術力を存分に発揮できる「機会と場」をメイテックが提供し続けることで、メイテックの社会的な存在価値を世の中に示していきたいと思います。
代表取締役社長
國分 秀世