2023年2月 (社員向け)社長メッセージ
近未来テクノロジーを感受する
世界最大規模のテクノロジー見本市「CES(Consumer Electronics Show)」が、1月5日~8日に米ラスベガスで開催されました。もともとは家電製品の見本市でしたが、近年はそれに留まることなくテクノロジー全般の見本市となり、世界のさまざまな業種・業界から3,200社以上の企業が出展し、近未来のテクノロジーを披露しました。
私が近年の「CES」に感じていることは、「業界・製品・分野の明確な区分がなくなってきた」ということです。「サステナビリティ社会を実現する」という、全世界、全人類の目指すべき共通テーマの下、その実現に向けてSDGsという17の開発目標があります。この大きな開発目標に挑むため、各企業は個社のみではなく複数の企業のつながりによって、新しい製品やサービスを生み出しています。また、新しい製品やサービスを生み出すためのテクノロジーも同様に、複数の技術要素を「かけ合わせ」ることで進化し、新たな付加価値を創造しています。こうした異業種同士のコラボレーションや、製品開発におけるハードウェアとソフトウェアの「かけ合わせ」が当たり前となったがゆえに、もはや業界・製品・分野の明確な区分は必要ないのだと考えています。
さて、さまざまな企業が近未来テクノロジーを披露した「CES」ですが、その情報を得て、われわれが最も感受しなければならないことは何でしょうか。それは、「自分の強みを軸に、スキルやキャリアを広げていけるか」を自らに問い、刺激することです。例えば今回、陸(自動車、バイク、自転車、自動運転ベビーカーなど)・海(電動ボート、未来船舶など)・空(空飛ぶクルマ、ドローンなど)の次世代モビリティが注目を集めました。「どの製品やテクノロジーなら自分の強みを武器にして携わることができるか」「強みをどう育て、周辺にある新しいテクノロジーをどう学びキャリアを広げられるか」。単に最先端の製品やサービスの情報に触れるだけでなく、それを自問自答し、今の自分に刺激を与えることが重要なのです。
今ない製品やサービスを、これから開発し創り出していくエンジニアの皆さんだからこそ、「CES」のように近未来テクノロジーが詰まったイベントをぜひこれからも生かしてください。自分ごととして情報を感受し、創りたいモノやコトに携われるよう考動につなげてほしい。そして、お客さまと共に業界の垣根を超えて、「サステナビリティ社会の実現」に取り組んでいきましょう。
代表取締役社長
國分 秀世