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2023年3月 (社員向け)社長メッセージ

変わったこと、変われたこと

現中期経営計画[2020-2022]「The Transformation」がスタートした2020年は、「新型コロナウイルス感染症」が世界で猛威を振るい始めていました。日本でも、2020年4月に緊急事態宣言が発出され、社会や経済に大きな影響を及ぼし、われわれの生活も行動制限下で変化を求められました。
 

例えば、人との接触を回避するため、仕事においてはテレワークを導入する企業が一気に増え、生活においては、実店舗での買い物を控え、ネット通販の利用に取って代わりました。その他、キャッシュレス決済による無人化やロボットによる自動化、仮想空間(メタバース)でのイベント開催など、さまざまなシーンで非接触化が進みました。想定外の外的要因が、従来のビジネスモデルを強制的に変えていったのです。
 

仮に、「新型コロナウイルス感染症」が存在していなかったとしても、日本では労働人口減少の課題や超高齢化問題から、デジタル化・省人化は進んでいたはずですが、今ほど急な変化ではなかったのではないでしょうか。
 

一方で、サステナビリティ社会の実現において、喫緊の課題解決に向けてSDGsが2016年から全世界で浸透し始め、エネルギー問題や環境問題、食糧問題などの改善に各企業が積極的に取り組まれています。今や企業価値は、サステナビリティ社会への貢献とつながりを抜きに評価されることはありません。また近年では、有限なエネルギー資源の価格高騰や、地球温暖化がもたらす異常気象の激甚化・頻発化などで、企業や個人が直接被害を受けることが増えています。この問題の多くは、企業の事業活動やわれわれの日常生活に起因していると言えますので、その認識を持ち、行動変容することが求められています。
 

この3年間(2020年~2022年)で起きた変化は、10年後、20年後に振り返ったとき、仕事や生活環境、そして技術において非常に大きな転換点だったと言えるのかもしれません。
 

社員の皆さんも、この3年間を振り返ってみてください。世の中の急速な変化の中で、自分はどう変わったのか、変われたのか。舟の漕ぎ方は、川上と川下では川の流れの速さや強さが違うため、変えないと転覆して溺れてしまう。時代の潮流についても同様で、流れを読む力(感受)を養い、渡りきるための変化対応力(考動)が必要です。次の3年も活躍し続けるために、「感受考動」を磨いていきましょう。
 

以上

代表取締役社長
國分 秀世